妊活ブログ

梅雨の養生は「脾」のたて直しから ~不妊治療・妊活における五行の話~

こんにちは。お客様相談ダイヤルの中の人、多田まどかです。
全国的に季節が行ったり来たりしていますが、皆様お体の調子はいかがでしょうか?季節に体がついていけなーい!という声があちらこちらから聞こえてきそうです。というか私が言ってます。

間もなくやってくる(一部地域ではすでにやってきている)梅雨、これもまた体調を崩しやすい季節ですね。梅雨は稲などが育つために必要な季節でもありますが、ジメジメと不快なだけでなく、様々な体調不良を引き起こしやすくなります。
たとえば、
・食欲がわかない、食べても胃もたれする
・胃がチャポチャポする
・下痢をする
・頭が重い、頭痛がする
・体が重だるい
・下半身がむくむ
・手足が冷える
・皮膚に痒みを伴う湿疹が出る
などなど、心当たりはありませんか?これ、漢方や東洋医学でいうところの「水滞」「水毒」かもしれません!

タイトルの「脾」は「ひ」と読みます。漢方の世界では体のシステムを大きく五つに分けて考えるのですが、その一つが「脾」。この字から思い浮かぶのは脾臓だと思いますが、脾臓だけを指すわけではありません。消化吸収をつかさどるシステムのことを「脾」と呼びます。
「水滞」や「水毒」というのは、水分代謝が上手くいかず、排出されるべき汚れた水分が体内に滞っている状況です。水分の排出は尿の他にも汗が蒸散することで行われますが、湿度が高い時期には汗をかきにくく、いわば皮膚は湿気のラップでぴったり密閉されているような状態です。
また、「脾」は水分を排出すべきものと吸収すべきものに分けるシステムでもありますが、湿気にめっぽう弱く、梅雨の時期にはシステムダウンを起こしやすくなります。すると汚れた水が溜まって悪さをするばかりではなく、きれいな水を吸収できる余裕がなくなります。つまり、体をきちんと働かせるために必要な水は不足します。
これが梅雨時期の不調の正体です。

脾は水分代謝だけではなく、食べ物を消化吸収することで体内に必要な栄養分を作り出す工場でもあります。このエネルギー生産工場がダウンすると、当然、命を育む現象である妊娠にも回りまわって影響が出ます。
・・・これは大変ですね!何とかせねば。
脾の養生でまず目を向けるべきは「汚れた水を溜めない」こと。これを「利尿(りにょう)」や「利水(りすい)」「去湿(きょしつ)」といいます。上記のような体調不良が続くとき、尿の回数が減っていないかチェックしてみてください。
それと同時に脾本来の力を高めてあげることも必要ですね。これを「健脾(けんぴ)」といいます。

汚れた水を排出しやすくする食材の代表選手はハトムギ。漢方薬の材料にもなっています。食材として摂取する場合は焙じハトムギのお茶が手軽ですね。ただし体を冷やしやすいので少し気を付けてください(ホットにしても一緒ですよ!)
お茶にできるものと言えばトウモロコシ黒豆もお勧めです。こちらは体を冷やすこともありません。もちろん食材としていただくのもOK。トウモロコシは実はヒゲがいちばん利水の力が強いので、捨ててしまわずに煮だしてスープやみそ汁を作るときのベースにしたり、ご飯を炊くときに丸めて入れると良いです(食べる時は取り出してください)。「トウモロコシのヒゲ茶」としてドラッグストアで売っているものもありますね。
また、えんどう空豆などの青い豆類も利水の働きがあります。
もう少し暑くなればスイカにも強烈な利水効果がありますが、強烈に身体を冷やしますので摂取過多にご注意を。
ウリ類にも利水の働きがあるのです。いちばんお手軽なものはキュウリですね。

脾に力をつけてくれるものは「米・芋・豆」と覚えてください。低糖質ダイエットの敵みたいなラインナップですが、お粥甘酒のような消化に良い形のデンプン類は健脾の代表選手なんです。
利水で挙げたトウモロコシは健脾にも使えます。
いかにも薬膳っぽいもので言えば健脾の最強選手はナツメハスの実ですが、少々手に入りにくいですね。香港スイーツや台湾スイーツ、韓国の伝統的スイーツのお店などで見かけたら是非一度食べてみてください!

脾だけではありませんが、とにかく内臓は冷えを嫌います。内臓の働きは臓器を構成する組織に流れる血流にかかっています。冷えると血行が悪くなるのはもう皆さんご承知ですね。内臓は温めてなんぼ、血行が良くてなんぼ、です。
蒸し暑く食欲の無くなりがちな時期にはひんやりしたものや果物が欲しくなりますが、脾を傷める元ですよ!飲食物は出来る限り常温以上でお召し上がりくださいね。これを心がけるだけでもかなり違います。

脾の養生、梅雨を乗り切るだけではなく、次にやってくる盛夏の夏バテにも重要です。過ごしやすい今のうちからしっかりと養生してくださいね。

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