妊活ブログ

犯人はプロゲステロンだった!~月経前の便秘の理由~

こんにちは。お客様相談ダイヤルの中の人、多田まどかです。
PMS(月経前症候群)にも色々ありますが、お通じの問題でお悩みの方も多いのではないでしょうか?私も「ただでさえ月経痛で辛いのに、なんでお腹の調子まで悪くなるねん!いったい何の関係があるねん!」と疑問に思っていた一人です。

前回、プロゲステロンについてお話しましたが、月経前にお通じが悪くなる現象には、実はこのプロゲステロンが大きく関わっています。恐るべし、女性ホルモン。

排卵後から月経までの高温期にはプロゲステロンの分泌量が増えます。そしてプロゲステロンは妊娠を維持するために働くのですが、その一つに「子宮内膜を厚くする」という働きがあります。これは体内の水分と栄養分を子宮に保つことで子宮内膜に厚みを持たせる、という仕組みです。これが子宮内膜だけであればいいのですが、内臓全体に水を溜め込んでしまうため、体がむくんだり、腸管から水分を奪ってしまいます。これが便秘に繋がりやすい原因の一つです。ん?腸管は内臓じゃないの?

これは大変マニアックな話になるのですが、生物学的に見ると腸管は「体の外側」にあたります。腸管の表面は皮膚などと同じ扱いです。たとえれば、洞窟の岩肌はたしかに地中にありますが、空気に触れていますよね?これと同じ理屈です。この理由は、受精卵から胎児に成長する途中で、将来の腸管になる部分は元々受精卵(胚)の外側にあった一部分がへこんで内側にめり込んで形成されるから、なのです。余談ですが、腸の病気は「外科」のカテゴリーに分類されるのもこれで頷けますね。

話を元に戻します。プロゲステロンにはもう一つ「子宮筋の収縮を抑制する」という働きもあります。妊娠した時に子宮筋が収縮したら大変だからです。ただ、これも子宮筋だけに限定した働きであれば問題ないのですが、子宮筋と同じ仲間の平滑筋(へいかつきん)である腸の筋肉にも影響を与えてしまうんですね・・・。つまり腸の蠕動運動が低下して、これも便秘の一因となり得ます。

対策としては、こちらをご参考にしていただければ。

せっかくここまでお話したので、月経の開始と同時に便秘が解消して、快便を通り越して緩くなりすぎて苦労する方もいらしゃるかと思うので(私です)、ついでに触れておきます。

月経が始まるということは、プロゲステロンの働きが弱まるということなので、これまでの制限が解除されてお通じが良くなる、これはまあ、わかりますよね。では、月経でただでさえ煩わしいのに、下痢気味で二重に苦しむ方がいるのはどういうわけでしょうか。
これは不要になった子宮内膜を排出させるために子宮筋を収縮させるプロスタグランジンという物質の仕業です。プロゲステロンと同じで、子宮筋にだけ働きかければ良いものを腸の筋肉にも働きかけてしまうため、蠕動運動が促進されてひどい場合はお腹がゴロゴロの下痢になってしまうわけです。
ついでに言うと、プロスタグランジンには何種類かあるのですが、子宮筋に影響を与える種類のプロスタグランジンは脳に「痛み」を感じさせやすくする、という要らないオマケまでついているため月経痛となって現れます。世の中上手くいかないものですね。

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