妊活ブログ

春の養生は「肝」がキモ ~不妊治療・妊活における五行の話~

こんにちは。お客様相談ダイヤルの中の人、多田まどかです。
「二月逃げる」と言いますが年が明けて早や二ヶ月が終わろうとしています。梅の便りも聞かれ、もう春本番はすぐそこですね。何となくウキウキした気分になりますが、そうそう浮かれてばかりもおられません。
春は自然界の植物たちも芽を出し始め、上へ上へと伸びて行く季節です。生命エネルギーである「気」が上方に向かう季節、それが春です。ウキウキした気分になるぐらいなら良いのですが、そわそわと落ち着かなかったり、訳もなくイライラしたり、頭痛やめまい、何となく首から上がボーっとのぼせる、そんな症状に悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

タイトルの「肝」は「かん」と読みます。漢方の世界では体のシステムを大きく五つに分けて考えるのですが、その一つが「肝」。この字から思い浮かぶのは肝臓だと思いますが、解毒を担う「肝臓」だけをさすわけではありません。

漢方における「肝」の重要な仕事は「気」を全身に巡らせること。「気」は体内のすべての物質(漢方の世界では「血」や「水」と表現します)を全身に届けるエネルギーです。
春は「木の芽どき」などという表現もありますが、上に向かう「気」は冬の間にエネルギーを貯めていた植物たちには成長の助けとなります。
しかし人間の場合は上の方ばかりに「気」が偏ってしまうと、ぐるぐると全身を巡るべきエネルギーが滞りがちになってしまいます。その結果、首から上に症状が出やすくなり、熱がこもったり詰まったりするような不快感が出るのです。イライラ感も「気」がたかぶって滞ってしまった結果だと考えてください。やたらとハイになる人もいらっしゃいますが、これもやはり春のしわざ。
なお、「気」の巡りにはストレスも大敵です。ストレスは「肝」を傷めます。不妊治療や妊活中の方はただでさえストレスを感じることも多く、きちんと栄養を子宮や卵巣に届けるためには、「気」を詰まらせている場合ではないのです!

そこで「気」を巡らせる役割を担う「肝」というシステムに伸び伸びと働いてもらわなければいけません。「気」がしっかりと巡ることによって、子宮や卵巣に栄養たっぷりの血が届けられます。これ無しに妊娠はあり得ません!
いちばんはやはり適度な運動です。冬の間に蓄えていたエネルギーや毒を発散させるには最適の季節です。
次に食養生ですが、自然というのは上手くできていて、春に旬を迎える山菜類には解毒作用があります。山菜類は「アク」が強いためアク抜きをしっかりすることと、大量摂取をし過ぎないように注意しましょう。「アク」が多いままだとビタミンB1の吸収を阻害してしまいます。また独特の「えぐみ」が解毒を担う一方で、食べる過ぎると結石のもとになるのでご注意。
「肝」の「気」を巡らせる働きを助けてくれる食材は、セロリやセリ、クレソン、青じそなどの香味野菜。ただし、青じそ以外は体を冷やしやすい性質を持つので(なので春のたかぶりを冷ましてくれるわけですが)、冷え体質の方は注意しながら採り入れましょう。いつでも手に入りやすい玉ねぎやピーマンも「気」の滞りを取り除いてくれます。また、春から夏に向かって美味しくなる柑橘類も「気」を巡らせてくれるのでデザートにどうぞ。お酒が好きな方はワインがお勧めです(くれぐれも適量で!)。

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